試写会で鑑賞。
スタンダードに撮ったら感動的なええ話になるはず。100人の映画監督がいて本作の原作を渡されたら、98人の監督がエモいヒューマンラブストーリーに仕上げてくるに違いない。
しかし、そう撮らないのが黒沢清。なんと本作、ホラーになってます。
原作者の湯本香樹実の夏の庭が相米慎二の元で映画化された時、あの相米慎二ですらスタンダードに原作の空気感を汲んで仕上げてきたにもかかわらず、何故、こうなる？w
でも、それが最高。。こっちの予想をあらゆる意味で裏切ってくるので、映画を見る前に予想していた楽しみ方と、また異なる楽しみを見出せる。よい意味でも悪い意味でもことごとく観客の期待を裏切る。黒沢清の近作に言えることのような気がする。
ちなみにそう撮らないもう1人の監督は誰かというと、それは鈴木清順。チガウカ
