グラビティボルト

岸辺の旅のグラビティボルトのレビュー・感想・評価

岸辺の旅(2015年製作の映画)
3.8
BS再鑑賞。
リアル以降の黒沢映画の中でも一番編集が格好良いと思う。
「スッと現れる幽霊」と
「フッと消える幽霊」を撮る事に全力であるからかな?
やっぱり白眉はピアノを弾く女の子の幽霊の場面で彼女が現れる場面を画面左隅にピアノを入れた画角で撮れてるのが巧み。
このちょっと遠めな画にしておく事で幽霊がピアノに向かって歩く様がはっきりわかる。
後、小松政夫(幽霊)が深津絵里の言葉を無視してバイクに乗る場面の大体なカットや奥貫薫が赤堀雅秋(幽霊)を見失う様を表す細かいカットも面白い。