あちぴろ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のあちぴろのレビュー・感想・評価

4.0
映画好きですけど、あまり監督の手腕とかそういう人に依っての主観的なモノには触れないんだけど。
本作、かなりカメラワークが不思議。
時間にして10秒以上誰も映らない廊下を映すシーンがあった。
確か、パン一で外に出てしまって劇場に入って行った後のシーンだったと思う。
うまいなぁ。こういうカメラワーク。何が映るのか、あの後どうなったのか、主人公の表情や状況に釘付けになってしまう。

シリーズ三作まで作られた「バードマン」。過去の栄光から堕落した生活を過ごし、起死回生を狙ったブロードウェイの舞台をプロデュースする。
演劇界の辛口批評家、演劇界の身勝手な有名スター、付き人の娘、別れた妻、過去の亡霊バードマン。様々な人物が絡み合い、初日を迎えるが…

いやぁ、面白い。面白かった。
エドワード・ノートンの演技がやばい。
この人、人を食う役をさせたらピカイチ。

ただ。
ラストが分からない。
彼はどこに羽ばたいたの?
娘のサム(エマ・ストーン)の微笑みの意図するところが理解出来なかった。
図らずもパンイチで走り回って動画がバズり、初日を身を挺して?大成功に導いたリーガン(マイケル・キートン)の縛られた過去の栄光から解き放たれた事を示唆してるんだろうか。。。
あちぴろ

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