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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のcamusonのレビュー・感想・評価

4.7
かつてヒーロー「バードマン」(バットマン風)として人気を博した
老いた映画俳優が、
ブロードウェー舞台劇に主演兼演出で打って出るというような話です。

業界の裏側を見せ、かつ、劇中劇と劇中現実の境界を曖昧にさせるところなどは、
「脳内ニューヨーク」の感覚に似てるかなと思いました。


なにせ、男女ともに、個性と主張の強い、濃ゆい人だらけで、
仕事がらみだけでなく、元妻、元彼女、現彼女、子供までが、
関係入り乱れて応酬を交わすので、飽きる暇が無いです。


場面が変わるところでも、映像処理で長回し的に繋いだことも、
テンポの良さに貢献しています。

プレ講演だからとアドリブで暴れまくる人気俳優、
そいつが娘にちょっかいを出すなど
主人公から見て、かなりムカつく役をムカつく顔の人が好演。
(後で調べると、日本語も話せるナイスガイらしい、
それだけなりきって好演してたということですね)


「バットマン」の映画を見たこともないし、
マイケル・キートンを初めて見ましたが、
前知識が皆無でもメチャクチャ楽しめました。随所で笑えます。
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