ゆずきよ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のゆずきよのレビュー・感想・評価

3.5
2015年のアカデミー賞4部門受賞作。
以前観たかなと思っていたが、印象に残っていなく、観てみるとやっぱり観ていなかったという謎の現象。

物語は、ヒーロー映画で一躍時の人となった俳優が、再起を求めて有名作を自ら脚色、演出、主演をし、舞台で演じるという内容。
主人公役でマイケル・キートンという配役が絶妙。バットマンもやってたしね。
とにかくトラブルが発生する舞台で、登場人物もクセ強め。
売れない俳優さんはきっと山程いるんだろうけど、売れたからこその苦悩ってあるよね。
幕間で流れるドラムの音が心地良い。
長回しで送られる本作は、幕間とは言っても場面転換はほぼ無く、時間軸がわからなくなる。
それに加えて、虚構と現実、理想と妄想、心情風景などが入り混じり、観ている側も何が何やらわからなくなった。
これが、主人公の世界だとしたならば、この描き方はすごい事だよ。
特に中盤以降の流れは、観る人により解釈が分かれると思う。
大枠の正解はあるんだろうけどね。
ラストに関してもそう。私はこう思ってます。みたいな終わり方で良いと思いました。
ただ私には少し難解でしたし、繰り返し観たくなる気持ち良さは無かった。

俳優さんは本当に大変な仕事だよ。
私も苦手な俳優さんは勿論いるけれど、基本的に俳優さんとお笑い芸人の方達をリスペクトしています。
というよりエンタメに関わる全ての人かな。
映画やドラマだって好みはあるから、どうしてもこういう場でレビューという名の戯言を吐く時に、好きじゃない物は好きじゃないとは言ってしまうけれど、基本的には全ての作品に愛を持って接しているつもりです。
間違っても劇中である様に、観ないで語るなどという事はしない。途中脱落は極稀にしちゃうけどね。
明日明後日は中々ゆっくり映画とはいかなそうだけど、次は何を観ようかな。
ゆずきよ

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