トールキン

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のトールキンのレビュー・感想・評価

3.8
一般ウケはしないだろうけど玄人好みと言うかこういった世界観や雰囲気が好きな人にはハマるだろうと思えた。評価そこそこ低いのにアカデミー賞作品賞受賞してるのがおそらくそう言った理由だろうし何となく分かる気がする。極論で好きか嫌いかと言えば個人的にはめちゃくちゃ好きな内容で最初から最後までずっと見入っていた。

どこまでが現実でどこからが空想、虚像なのだろうか、その辺の描写がマイケル・キートン演じるリーガンの葛藤や苦悩を上手く表現出来ていたと思う。
映画の中のお話だけど、かつての栄光を取り戻すためにもがき、そして苦しむ男の姿。それは客観的に見て語弊のある言い方だけど惨めで儚くて何とも落ちぶれている男の姿なのだろうと思ってしまう。しかし逆に言えば自然とそう感じさせるマイケル・キートンの演技力。彼の執念や気迫がひしひしと伝わってくるようで凄まじい。
さらにこの作品、ワンカット撮影とそれによるカメラアングルで従来とは異なる役者の表情や台詞回しが面白い。時折り流れるドラムサウンドのみのBGMもオシャレな雰囲気にさせてくれる。

さらに主人公の娘役にエマ・ストーンというキャスティング。エマ・ストーンて基本どの作品でも可愛くて美人で魅力的だけどこの作品では群を抜いているように思えた。可愛くてさらにカッコいい。キンキンの金髪でやさぐれ感満載って映画のキャラではもはや魅力的以外の何でもないだろう。
そして、エドワード・ノートンの破天荒なキャラもめちゃくちゃカッコよかった。
トールキン

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