文鳥

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の文鳥のレビュー・感想・評価

3.5
落ちぶれた元映画スターが舞台で逆転を狙うというもの。過去の栄光に押し戻されて自分と周囲に追い込まれていく。かつて自分が演じたバードマンの声が自分を鼓舞したり、焚き付けたりして真理のようなものへと誘う。本当に人間はどこか本当の到達地点に辿り着いてしまうと、ないし答えを導き出してしまうと死んでしまうのはなぜなのだろうかと思う。そしてなぜか観入ってしまった。ワンカットのように見せる構成も、舞台としての機能の使い方も、個人的には好感。ジャズベースのドラムの使い方も良かった。「俳優と有名人は違う」「スーパーリアリズムー本物の血を観客に浴びせるー」そうだよね。そう思った。思ったよりも全然良かった。
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