マーチ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のマーチのレビュー・感想・評価

4.9
【上半期鑑賞映画寸評:2017 🦅】
アカデミー賞へ熱を注ぐきっかけとなった作品。

この作品を機にアカデミー賞受賞作品やノミネート作品を観漁った時期がありまして、授賞式を本格的に通して観た時の楽しさが最も強かった年が最近だと「2015年」だったので、この作品に対する思い入れは尋常じゃ無いと思います🦉

特にアカデミー賞を意識して映画を観たことが無かった時期ということもあり、作品賞を受賞した作品ということも頭の片隅に残っているか いないか あやふやな感じでふら〜っと劇場に観に行って、鑑賞後、出てきた時には並々ならぬ熱量を帯びていたことが今でも思い出されます…その差が良かったのかもしれません! 🦃

ワンカットの様に観せるシーンの繋げ方、カメラワークの手法の豊かさ、音楽はジャズドラム🥁をフィーチャーして主人公の心情表現までも担わせるという秀逸さ、実力十分の役者陣の演技:特にマイケル・キートンは俳優としてのバックボーンが滲んで演技に歪なリアルさと憂いまで感じられる🕊

未だにこれ程の手法的新鮮さと演出的豊かさを生み出し、それらを作品として邪魔にならない様に上手く纏め上げ、観る側を興奮と感動に包み込んでくれるイニャリトゥ監督のセンスに脱帽すると共に、撮影のルベツキとのタッグは向かう所敵なしだなと感じる。この2人が組めば、無数に名作が生まれる…そんな永遠さえ感じさせてくれる🐓

主人公が落ち目の俳優の所も面白いし、それ故の葛藤も説得力があって心地いい。舞台で再起をかけるところがまた設定的に大好きで、自分の好みがカッチリはまり続けたからこそ導き出された感動で、こんな映画体験は中々できないからこそ嬉しさも倍増する🦆

ラストシーンはファンタジックな柔らかさを感じさせながら哲学的な面白さも含まれているし、予想だにしない結末なので、その驚きもある。エマ・ストーンが見せたあの表情が頭にこびりついて離れないほどの大好きな結末🐣

寸評の筈が、既にこの有様…この作品に関しては片っ端から語り尽くさないと終わりが見えないほどに感想が溢れ出るので、この辺で失礼します! 笑 🐦🐧🐤🐔


【p.s.】
今月で2017年上半期も終わりを迎えるので、その前に投稿できていない1〜6月の鑑賞作品を寸評で投稿しています。

40〜50作品ほどありますので、いつもとは違い極々短いレビューで投稿しますが、暇があれば付け加える予定です。

よって、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年6月8日に投稿している《『イップ・マン 葉問』評》内の【p.s.】後半部分をご参照下さい。
マーチ

マーチ