かなさす

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のかなさすのレビュー・感想・評価

4.0
個人的にどツボ。

やっぱり1番の特徴は撮影手法。はなからけつまでカット割がない。どうやって撮ってるのか見当もつかないシーンが、ひとつながりになった映像に挿入されているので、あり得ない現象が圧倒的な現実味を持って迫ってくる。いわゆる日常の中の非日常にリアリティーを持たせるのに適切な手法なのかもしれない。

撮影手法に関してはそれだけでなく、軽く魚眼のエフェクトがかかっているようで、近くに写るものに迫力を持たせるのに一躍かっている。それぞれの手法が相乗効果をもち、オーディエンスを映像の中に引き入れる力がある。俳優の演技が目の前で繰り広げられるようで、ストーリーの特性をも活かしている。

あとはBGMにも特徴がある。基本、殆どがドラムだけだった。シルクハットが似合う黒人のジャズミュージシャンをイメージさせるサウンドでカッコよかった。雰囲気作りに欠かせないBGMだが、どんな効果があったのか、あまりわからん。独特の世界観になったのかも。

とにかく引き込まれる映画でそのストーリーが救いようのないところもあって、今までで1番ドキドキした映画かもしれん。
かなさす

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