落ち目の俳優が自分の過去の栄光にとらわれ現実と幻想のはざまを彷徨う様にはを描いた物語。
軽快に鳴り響くドラムと壮大なクラシックにのせて繰り広げられる最高だけど、ちょっとひねくれたエンターテイメントという感じの作品ですかね。
演劇を中心に進んでいく物語なんですけど、登場人物の感情表現の良さや長回しのカメラワークで撮られたシーンには臨場感などがあり、映画ではなく、本当に舞台を鑑賞しているかのような気分になりました。
また、作中にでてくる映画の俳優や監督の名前とか、ビーバーとか、密かに登場してるアメコミのキャラとか、程よい加減の下ネタなどの小ネタも個人的にはすきでした。
決して誰が見ても傑作といえるような作品ではないですが、見終わった後に壮大なものを見たような気分になるような味わいある作品です。