クロキ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のクロキのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

TSUTAYAにこの映画をレンタルしに行ったら、コメディの所に置いてあった。残念ながら自分には笑える場面はなかったし、笑いどころだと思う場面もなかった。

主人公はひたすらもがいている。落ち目から這い上がるために、家族との関係修復のために、かつての自分の残光の幻聴からも。これを笑うことはできない。時折入る荒唐無稽な場面やパンツ1枚で街中を歩く場面があってもだ。死の匂いしかしない主人公を笑うことができないまま、彼は遂にみずからに拳銃を発砲した。

九死に一生を得た主人公は生まれ変わることができたのだろうか。最後に残光に別れを告げ、窓から飛び立った。この辺の描写は曖昧だ。たださんざんもがいた彼が遂に真の意味でも生まれ変わり新たな次元に飛翔したと考えるのは間違いではないと思いたい。
クロキ

クロキ