フライ

帰ってきたMr.ダマー バカMAX!のフライのレビュー・感想・評価

3.8
前作を見た記憶が、兎に角超絶お馬鹿コメディーと言う事しか頭に残って無かったが、本作観てこんなに倫理観の欠片も無い作品だった?と思う位酷い内容だった。ただ最高にハマってしまい、自分に倫理観が無いと思われても仕方無いが、面白いものは面白かった!

ジム・キャリーが演じるロイドは、20年前 人妻のメアリーにふられ、心神喪失状態になり、メンタルクリニックに入院していた。言葉を発せず自ら排尿排便も出来無い廃人状態のロイドだが、ジェフ・ダニエルズが演じる親友のハリーは、20年間毎週水曜日必ず見舞いに来ていた。
いつも通りハリーは、ロイドの見舞いに訪れ声をかけるが、帰ってきたのは、尿バックへ流れる尿だけだった。ハリーは溜まった尿バックを交換しながら、自分が病気である事と、今後見舞には来れなくなる事を伝え帰ろうとした時、突然ロイドは声を発し、驚いて駆け寄るハリーに、バーカと大声で叫び20年間騙していた事を告白し歓喜する。大切な時間を失ったハリーは驚くと同時に、凄いと歓喜し二人は共に喜ぶ。
ロイドはハリーに何の病気かと確認すると、腎移植が必要で、今のままだと死ぬとの事。ロイドはふざけながらも適合する血の繋がりのある両親にドナーとして頼む様ハリーに提言。しかし疎遠になり20年以上会っていない両親に頭を下げるのは嫌だとハリーはごねるが、ロイドの冷めた言葉で渋々承諾。ロイドとハリーは、住まいの目と鼻の先にあるハリーの実家を訪ねる。ところがアジア系の両親から伝えられたのは、白人のハリーは養子で、血の繋がりのある両親も既に死んでいると言う衝撃?の事実!
落胆する2人に、両親からハリー宛に届いた20年間溜まった少ない郵便物を渡され確認。すると昔付き合っていたヤリマンのフリーダから妊娠したので連絡して欲しとの手紙が。2人は大人になっているであろう子供の腎臓目当てにフリーダを探す。そしてフリーダから伝えられたのは、既に養子に出してしまったと言う衝撃の事実なのだが…

ジム・キャリーとジェフ・ダニエルズのコンビが20年振りに、おバカで倫理観の欠けらも無いぶっ飛んだストーリーで展開して行く、おバカコメディー作品だが、正直笑って見ている自分まで倫理観無いと思われそうな内容に、衝撃と面白さが。
ヤバい小学生が、そのまま大人になった様な2人なのだが、お人好しのハリーと、腹黒なロイドが、とんでもなくおバカで笑えて、なんと言っても無責任極まりないロイドを演じるジム・キャリーのぶっ飛び演技が最高に楽しめるのが魅力。兎に角クソみたいな内容の作品だが、どこか憎めない2人のやり取りに、大人になって出来なくなった悪ふざけや、子供の頃の懐かしさみたいなものを感じ、若干のアホなノスタルジー?も。
エンドロールの20年前と本作の映像にはかなりの驚きが!

個人的には終始爆笑の連続だったが、余りのバカっぷりに、人によってはかなり不愉快になるかも。それでも何もかも忘れて大馬鹿になりたいなら、この映画を観て爆笑するのも良いかも。
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