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刺青のんぎのレビュー・感想・評価

刺青(1984年製作の映画)
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ロマンポルノにしては濡れ場すくなめ。肝心の刺青が画面映えしていないというか文字どおり落書きのようなショボさで、そこがいちばん残念だった(そもそも絵柄は原作準拠の蜘蛛ですらない)。上澄みだけを掬いとった結果、谷崎文学における偏執的なまでの耽美性は捨象され、ただただ下世話なクライム映画に成り下がっている。それはそれで悪くないのだけれど、しかしこれを「原作 谷崎潤一郎」と仰々しく表記するのは無理があるのではないか。
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