ふじこ

私にだってなれる! 夢のナレーター単願希望のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白くなかった訳じゃないんだけど、何が面白かったか訊かれると困るタイプの映画かな…。

有名なナレーターを父親に持つ、方言指導を仕事とする主人公キャロルは本当なら自分もナレーター志望で、しかし父からも 女は求められていない と諦めるように言われる。しかも彼女と同棲するから出ていくように とも。

まぁ、なんだかんだで撮ったデモテープが気に入られた上に、今後公開される4部作にもなる大作映画の予告編のナレーションにも抜擢されるとの噂で有頂天な主人公と、ライバルの有名ナレーター達。
中には娘の噂を聞いて自ら名乗り出てデモテープを撮る父親も…。

で結局主人公のナレーションが選ばれて予告編が作られるんだけども、そのプロデューサーの女性とたまたまトイレで一緒になった時にあなたの声が世の中のティーンを勇気付けるのよ みたいな…技術はイマイチだったけどね みたいな…こう、結局ポリティカル・コレクトネスに関連したあれ…?みたいな気持ちで終わった。
女だから選んだ みたいな事言ってなかった?この辺界隈に詳しくないから分からんけど。

ナレーション担当した映画の内容自体、男が絶滅して荒廃した世界で 北斗の拳のヒャッハーみたいな女達が生きていくぜ みたいなクッソつまんなそうな映画なんだけど、それも女がこう、みたいな映画だし…。
ん?って思っている間に終わっちゃったけど、つまんない訳でも特別面白い訳でも なんでもない映画だった。

ただ邦題だけは本当にクソ。
私にだってなれる!とか書いてるけど、主人公は一度だって"私なんかが…"みたいな事言ってないし、単願希望 とあるけど生活が厳しいだけで発声や発音指導がメインの仕事だし…。夢があったら全部単願志望って言われるのか?
単館上映みたいな映画や最初からセル販売される系の映画は、ジャケット絵やタイトルで如何に興味を持ってもらうか…みたいな話をどっかで読んだけど、興味持って貰おうとする範囲狭すぎるだろ。
その辺の怪しい情報商材みたいなタイトルか、ネトフリにある教育関連のドキュメンタリーみたいなタイトルで誰が得するんだ…。
ふじこ

ふじこ