なっちゃん

ジャングル・ブックのなっちゃんのレビュー・感想・評価

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)
4.2

バギーラに踏まれたい。
バギーラに追いかけられて、追いつかれると肉球で踏まれて「もっと早く走らないと誰かのディナーになるぞ」って言われる、新しいダイエットしたい。

とにかく、わたしこの映画と相性良すぎた!めっちゃ好きです。動物大好きやからってのもあるし、ジョン・ファブローが描く家族も大好きやからな〜!

モーグリ役のニール・セティくんは周りが真緑のなかあそこまでの演技ができるって、尋常じゃない想像力がある俳優やね。ニールくん以外の声優陣も豪華で、わたし的にはシア・カーンのイドリス・エルバが最高すぎました。声こっわ〜〜!!!
ヘビのカーは少ししか出てこないけど、スカヨハの声によってより誘惑的なキャラクターになってたし、ラクシャ役のルピタ・ニョンゴもすっごい良くて母性溢れてた…

テンポが速く、ストーリーはわりと単純で、映像美がすばらしい。わたしは一切飽きませんでした。そこはやっぱりアイアンマンのジョン・ファブ郎……!エンターテイメントの腕がすごい……!

ジャングルってことで動物それぞれのイメージが原始的・神話的やなってめっちゃ感じました。トラはヴィラン、ヘビは誘惑、オオカミは家族。炎についてのイメージも原始的。

バギーラやラクシャは本当にモーグリを息子やと思っていたから、オオカミのように育ってほしかった。だから掟を暗唱させていたし、走るのが遅い性質を日々目の当たりにしても「そのうち速く走れるようになる」と言ってた。でもこれってバルーが言うようにプロパガンダ的で、実は親の押し付けでもあるよね。モーグリがモーグリらしく生きることを一切無視しているとも言える。まあ愛故に、なんやけどね〜〜!!

そんな感じで最初は"人間であること"をネガティヴに捉えていたモーグリが、バルーと冬まで暮らす中で、人間らしく"trick"を活用して、モーグリのやり方でできることの幅をどんどん広げていく。「楽しくなかったらやめていい」っていうバルーのセリフ、ほんまに好きやった……そんなん、できることが増えるの、楽しいに決まってるやんね〜〜
「家族」というコミュニティの外にある、異なる考え方を示してくれるバルーは友人として最高。まじでわたしとも友達になってくれ。

で、またキング・ルーイとの出会いでモーグリは自分の人間としての価値・他の動物から見た恐ろしさも認識してラストにつながっていくわけですよ。この辺のモーグリの感情とか考えて向かっていくラスト、胸熱すぎますので本当に絶対見てほしい。以上です。
まだ内容に触れて書きたいことあるのでネタバレはコメント欄に書きます。
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