HollyGolightly

きみはいい子のHollyGolightlyのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.5
みんないいこだよっていうベネッセのあのフレーズ、あれ大事だよなとおもう
どうしたらいい子になれるのかな?って質問悲しすぎる。いい子、悪い子なんて大人の都合だよな
愛されてた記憶って子どもにとってどんなに大切なんだろうね、生まれてからすぐの間に無条件で愛されることは本当に大事なんだろうね。
あやねちゃんを虐待する母親(尾野真千子)は自分も子どものころ虐待されてて、
普通虐待されてた人間だから虐待しちゃったのか、、で終わりなんだけど
池脇千鶴演じる大宮さんがカウンターエグザンプルというか、同じく虐待されてたけど自分は子どもにそれをしない母親になれていて、
二人の母親の道を分けたのは大宮さんを可愛がってくれてた近所のおばあさんの存在、そういう描き方がされてた
必ずしも家族からじゃなくてもいい、どんな子どもも誰かから無条件に愛される必要がある、そういうメッセージに思えた

高良健吾演じる小学校の先生、尾野真千子など幼児の母親たち、そして少しぼけてきたおばあさん、この3人が関わるようで関わらない、平行線で物語が進むんだけど(別に最後まで交わらなかった)

自身の子どもと毎日向き合う大人(母親たち)、大人数の他人の子どもと毎日向き合う大人(学校の先生)、たった一人の他人の子どもと毎日少しだけ関わる大人(おばあさん)
ていうふうに、
子どもを見守ったり、SOSのサインを見つけたり、少しでも気にかけてあげることは誰もが、色んな方法で出来ることなんだよって言ってるのかなと思った。