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きみはいい子のshunsukeのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
5.0
尾野真千子が池脇千鶴に抱きしめられるシーンの、画面左から池脇千鶴が入ってきて画面右から柔らかい光が入ってくるシーンなどはほんとに素晴らしい。呉美保監督はもはや現代において、光で物語を語ることが出来る数少ない映画監督の一人ではないだろうか。
ラストはジェリー・シャッツバーグの傑作『スケアクロウ』も思わせる素晴らしいカットで締めくくられていたが、あれでいいのだと強く思う。全てを語り切る必要などないしそれは映画の仕事ではない、と。
ここ数年見た群像劇の中でも傑出している。#Filmarks2015

2015年新作ベストテン
①きみはいい子
②サンドラの週末
③神々のたそがれ
④ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
⑤ジャッジ 裁かれる判事
⑥ボーダレス ぼくの船の国境線
⑦真珠のボタン
⑧アクトレス ~女たちの舞台~
⑨Mommy/マミー
⑩シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語
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