桔梗F

きみはいい子の桔梗Fのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.0
「いい子」とはなんでしょうね?

言うことを聞く子、かわいげがある子、素直な子?

頭がいい子。運動神経がいい子。
性格がいい子。見た目がいい子…

なかなか広い言葉ですね(*´-`)

この映画は、
「児童虐待する母」尾野真千子
「学級崩壊しつつあるクラスの新人教師」高良健吾
「認知症のある独居老人」喜多道枝
3つの視点で進んでいく群像劇。

最近、社会問題になってる重いテーマを取り扱った映画です(;>_<;)

前半は、やりすぎでは?(;´∀`)と思えるほどちび子を虐待する尾野さん、言うこと聞かないガキども、モンペ、頼りない教師、万引きしてしまう老女など、観てて不愉快になるような描写ばかり…(。´Д⊂)

ド鬱展開ドンと来い!
ですがね!щ(゜▽゜щ)

後半は、
陽気な主婦・池脇千鶴が尾野さんを…
甥っ子が高良くんを…
自閉症役の加部亜門くんが喜多さんを…

ほんのささいなことで救います(*^^*)
ああ、甥っ子の○○は泣ける(。´Д⊂)

うちの姪っ子もアレしてくれないものか(*´-`)

わたしは、その昔、非常勤で映画に出てくる「ひまわり学級」のような特別支援学級で働いたことがあるんですよ(;゜∇゜)
小学校の学担も一時期やったことあるんですがね(;´∀`)

「当時の教え子たちへ」
先生がヘムタイでごめんよ(。´Д⊂)

自閉症の子もいたしADHD、攻撃性障害、学級崩壊、対教師暴力、教室脱走、学校脱走(苦笑)…etc.
映画以上のことは一通り見てきました。
映画の学級は、まだましな方。

学校だけに関して言っても、あそこからの回復は超難しい。
映画(フィクション)だからできること。

実際に苦しんでる人たちは、映画みたいに簡単にはいかないでしょう(*´-`)

でも…
確かに映画はフィクションだけど、この映画には、色々な諸問題解決の鍵はしっかり描写されています(;゜∇゜)

あまりにも簡単すぎるけど、人によっては実は難しかったりするんですよね…アレ

わたしが誰かにアレやれば通報されるし( ;∀;)せ、世知辛い…

映画観ながら、思い出したのは灰谷健次郎の小説「兎の眼」と「太陽の子」でした。

数十年前の本ですが、昔も現代社会の問題でも本質は「不易不変」
必要なことは昔も今も変わらないんだとわかります。

子どもへの愛情は当然ながら、実は苦しんでる大人たちへ、誰かが優しい言葉がけ、誉めること、そっと抱きしめてあげること(※通報されない程度で)が大切なんですね(*´-`)

中盤まではきつめながら、終盤はいい意味でウルウルくる良作だと思います(。´Д⊂)

広い言葉「いい子」は、子どもだけでなく、実は大人にも言ってあげねばならないのです( ;∀;)

苦しんでる人をわたしが抱きしめてあげてもいいんですがね(*´∀`)
※ただし、女子限定、密室で。
ティッシュ持参、下着不要、ガードル可
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