人に優しくできるって“強さ”だなって再認識。
物事の表面だけをみて良い悪いを決めることは簡単だ。
だけどその背景にある辛さや苦しみ、さらには“本当の優しさ”ですら気づかないでいる。
生きるだけでも大変なんだ。
人それぞれが思いやり労り合う気持ちを持てるだけで未来は明るい。
これは素晴らしい映画でした。
人ってやっぱ優しくされたいんですよ。
包み込まれたいんですよね。
だけど、いろんな境遇があるから素直にそうはできない。
3人の異なる視点から描かれる群像劇で、それぞれが後半になるにつれて繋がっていく模様が見事で、脚本の妙が見事発揮された映画でした。
そして各登場人物に対する想いや感情が序盤と終盤で全く変わる。
そういう意味では今話題の是枝裕和監督『怪物』とも似た作り方とも言えるかもしれません。
本当何度目がうるうるしたか。
自分がTwitterで企画した「#あなたの好きな高良健吾映画」というタグで、本作が挙げられていることが多くてまだ観たことなかったんですけど、ズサリと自分の心を貫いてきました。
大好きな作品の一つになりました。
〈キャスト〉
岡野匡(高良健吾)
水木雅美(尾野真千子)
大宮陽子(池脇千鶴)
大宮拓也(高橋和也)
佐々木あきこ(喜多道枝)
丸山美咲(黒川芽以)
岡野薫(内田慈)
田所豪(松嶋亮太)
櫻井弘也(加部亜門)
櫻井和美(富田靖子)
水木あやね(三宅希空)
神田雄太(浅川蓮)
※2023年自宅鑑賞86本目
※Amazonプライム・ビデオレンタルにて
