コーカサス

ゲッタウェイ スーパースネークのコーカサスのレビュー・感想・評価

3.9
妻を誘拐された元プロレーサーのブレント(ホーク)が、謎の男に指示されるままひたすらシェルビー・マスタングGT500スーパースネークを走らせる!

壊れた小型キャメラは70台、破壊した車は130台、カースタントではCGを一切使わず、平均45秒に1台が大破する “全編の80%がカーアクション” というその潔さは、冒頭から筆者のレッドゾーンを瞬く間に超え、何と云ってもシェルビー・マスタングがとにかくカッコいい。

アメリカにおけるポニーカーの先駆者で代表的な車であるマスタングの人気は、我々日本人が思う以上に根強く、その要因のひとつにマックイーンが操る1968年型フォード・マスタングGT390が活躍する『ブリット』の影響は欠かせない。

さらに『バニシング in 60"』の “通称エレノア” 1973年型フォード・マスタング・マッハ1、そのリメイク『60セカンズ』の1967年型シェルビー・マスタングGT500など、マスタングを準主役にした映画は数多く存在するが、これほどまでに2005年型シェルビー・マスタングGT500を“主役”にした作品は類を見ず、
マスタング好きは勿論、クルマ好きを充分に楽しませてくれるだろう。

キャロル・シェルビー(1923.1.11-2012.5.10)を追悼して―。

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