kty

記憶探偵と鍵のかかった少女のktyのレビュー・感想・評価

4.1
『エスター』のジャウマ・コレット=セラ監督が制作したサスペンス。寝落ちしたので再鑑賞。

緊張と弛緩を、登場人物に照射する光の強度とその光がもたらす陰影との対比で上手く表現する映像のこだわり。

記憶が犯罪の状況証拠として合法的に認められるという発想が興味深い。もし実現すれば記憶を掘り起こす「記憶探偵」は国家資格が必要に違いない。

アンと家族が住む屋敷がサスペンスにうってつけの風格。外観、特に階段の曲線が美しい。

場面切り替えで挿入される風景のセンスも抜群。

台詞は字幕の関係で省略されるのはやむを得ないけど、「抽象画」と訳された「ジャクソン・ポロックの絵」は、もったいない。

アナはエスターほどではないが、優美と狂気を兼ね備えているという共通点があるのかもしれない。絵画を描くところも。え?アナのタイッサ・ファーミガってエスターのヴェラ・ファーミガの妹?😮

ヒッチコックを思わせる正統派の弦楽器の編曲と音色は劇伴の教科書みたい。😊

エンドロールの美しさも格別。

誰か撮ってください。『エスターvsアナ』😆
kty

kty