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パシフィック・リム アップライジングの消費者のレビュー・感想・評価

4.9
・ジャンル
SFアクション/特撮

・あらすじ
PPDC(環太平洋防衛軍)の司令官、スタッカーが自らの命を犠牲に時空の裂け目を閉じてから10年
怪獣の出現が無くなり世界に平和が戻り各地が復興を遂げていく中、崩壊したままの地域は今でも存在していた
その1つである地域で盗品の裏取引や詐欺で生計を立てている1人の男
彼の名はジェイク、スタッカーの息子である
ある日、ジェイクはいつもの様にイェーガーの廃棄場へ取引相手達と侵入し、目当ての部品を探していたが既にそれは何者かに盗まれた後だった
過去にも取引相手に窃盗や詐欺を働いてきたジェイクに彼等は激怒
追われる身となってしまうがどうにか逃走に成功
そのまま廃工場へと訪れるとそこには小型のイェーガーを自ら作り上げた少女、アマーラの姿があった
その直後、2人の元に現れる防衛軍の面々
逃亡の為にジェイクはアマーラと共に彼女の作ったスクラッパーへと乗り込み徹底抗戦するが結局逮捕されてしまう
アマーラと共に連行されたジェイクは父の元で実の姉弟の様に育ったマコによって防衛軍へと教官として再入隊という形で釈放を勝ち取り、自ら作ったイェーガーで正規のイェーガーに対して良い立ち回りをした事からアマーラも訓練兵として加入する事となる
しかしその裏ではシャオ産業がイェーガーの無人機を製作し認可が成されようとしており、パイロット達は失職の危機に立たされていた
そうして迎えた認可を巡った評議会
ジェイクはかつて仲間だったネイトと共にイェーガーに乗り現地へと向かうのだがそこで再び平和は脅かされる事となる
海から正体不明のイェーガーが現れたのだ
攻防の末、マコがヘリの墜落によって死亡
姉を失うと共に戦闘を余儀なくされるジェイクと防衛軍
その後、明らかになったイェーガーの正体
そしてそれを操る意外な黒幕の存在
果たしてジェイク達は新たな脅威に打ち勝つ事が出来るのか?

・感想
太平洋の海底にある時空の裂け目からプリカーサー(異次元生命体)の手で送り込まれた怪獣と巨大ロボット、イェーガーに乗り込むパイロット達の戦闘を描いた「パシフィック・リム」の続編

1作目と同様、分かりやすく勧善懲悪とパイロット達の成長を描く王道なストーリーとこれでもかと迫力のある戦闘に力を注ぐ作風は健在
一般市民の命などどこ吹く風でビルやら車やら近くにある物を武器としていく描写もやっぱり楽しい

そして何と言っても今作で良かったのは前作も含めた伏線の回収が秀逸に繰り広げられていた点(レアアースと怪獣の血液の話、怪獣の脳とのニュートの接続など)
怪獣の脳を接続したイェーガーを生み出し地球滅亡を企てた黒幕の正体や背景なども「そう来たか!」という感じで良い驚きが得られた
アマーラの盗んだジャンクでイェーガーを組み立ててきた過去が後半でしっかりと活かされたり、前作よりもチームワークが多かったりというのも良い

他に嬉しかった点としてはクライマックスの戦闘が東京で行われていた事
この手の作品で日本が破壊されるのはやっぱり国民として嬉しい

恐らくラストでジェイクが黒幕、ニュートを通してプリカーサーへの復讐としての襲撃を宣言している事から続編も製作されるのかな?と思うので期待
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