パンケーキレンズ

フランキー&アリスのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

フランキー&アリス(2010年製作の映画)
3.5
ハル・ベリーが映画化権の獲得に10年もかけ、自らプロデュースも兼ねた渾身の力作!
しかも、実話!
製作から約4年後に、やっと日本でも公開、続いてレンタルとなりました♪

多重人格のストリッパー

と言っても、ストリップ(ダンス)シーンは序盤だけ
そのダンスも勿論素晴らしく上手くて、魅力的なんですけど、それ以降は、人格の分裂と、精神病院での医師との会話が、地道に繰り広げられます

ま、その医師が、ステラン・スカルスガルドなんですね♪

この人、教授や医師役がどんだけハマるんですか!?w

一人の女性の肉体を共有する複数の人格
それぞれの人格を尊重し、特徴をつかみ、会話を重ね、理解した上でコントロールを図ろうとする、併走するような姿勢に、「治療」を超えた「新生」を感じさせます

また、その人格の根源が壮絶でもあったし

耐え切れないほどの苦しみや痛みを味わった人間の、魂の悲鳴が聞こえてきそうな終盤の展開は、実話だけに辛かったです

ハル・ベリーが上手い!というのは、今更言う事でもないですけど、ほんまに上手い♪
多重人格の根底にある、知られざる過去というのは、確かに彼女でなければ演じることができなかったかもしれません