ニューヨークでファッションサイトのCEOとして働くキャリアウーマンが、70歳のインターンとの出会いを機に成長していく姿を描くハートフル・コメディ。
シニア・インターンということで浮いた存在だったベンが、その優れた人間性と経験から次第に社内で一目置かれる存在になっていく過程がとっても良いです。
王道のストーリーではありながら「働く」ということの本質を教えてくれるお手本のような作品。
転職や異動で新しい環境に入ったとき、最初は職場に溶け込めず、まともな仕事が与えられないことも多い。
誰かの足を引っ張ったり蹴落として存在価値を高めようとするのではなく、ここで自分が何の役に立てるのかを見極め、必要とされる人間であろうとするベンの姿勢からは学ぶことが多いでしょう。
また、アン・ハサウェイ扮するジュールズのファッションや、ニューヨーク・ブルックリンのクリエイティブな雰囲気もとってもお洒落なので「プラダを着た悪魔」が好みの方はきっと気に入るはずです。
ともすれば歳上を敬おう、といった押しつけがましいテーマになってしまいそうな本作ですが、柔軟で常に周囲への配慮を欠かさないベンの人柄やジュールズの仕事に対する真摯な姿勢など、愛すべきキャラクターの存在によって人生の教訓に溢れた素晴らしい1本に仕上がっております。
仕事もプライベートも頑張りたい女性におすすめ。
