全く期待されていなかったジジイの俺が長年の経験を活かして会社を改革しまくりますみたいなある種の異世界転生を期待してたら、デニーロはハサウェイを全肯定するだけの都合よすぎおじさんで、実は主人公はハサウェイでしたというオチ。
ここまで監督のフェミニズムをキャラクターに代弁させる映画も珍しいし、思想の強さが普通に気持ち悪かった。序盤の路線で突き進めばいいのになんで変な方向に舵切ったんだろう。
社長絡みのエピソードでも誤送信したメールを取り消すために奔走するくだりだけは面白かったから、トラブルメイカーとして部下たちを掻き回す舞台装置に徹してくれれば変なことを気にせずにもっと楽しめたかも。
私はデニーロとオタクくん達のしょーもないやり取りをもっと見たかったよ。
