Ki64

マイ・インターンのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

"ハンカチは貸すためにある"


いや~良かったっすね。
こういう名作観てる時、役者の演技やセリフが一々染み渡ってくる感覚、ありませんか?
この感覚、好きなんですよね。

デニーロとアン・ハサウェイという物凄いタッグだけど、この年齢差もあって幅広い世代に響く作品に仕上がってるのも凄いし、深まっていく絆が好き。

自分はとにかくベンが最高だった。。こんな最強紳士おじいちゃん憧れる。
新しいこと挑戦するのに年齢は関係ないってのを教えてくれるね。
そんなアグレッシブでいてキュートなところもあるからもうたまらんっすね。
異動になった際両手にドリンク持ちながらの寂しげな笑顔が切ない…

常に前向きになれるような優しいBGMも相まってホント穏やかな気持ちで観れる。

ギャグ漫画かってくらいタイトなスケジュールを組みバリバリ仕事をこなすジュールスも、強くてなんでもできそうに見えてちゃんと一人の人間って分かる描写があるのも良いですね。
ベンに初めて送迎された打ち合わせ前の緊張してるところが良い。
人の名前をあまり覚えない彼女が『疲れたから私と目を合わせないの?』とベンと向き合うシーン、ちゃんと見てるんだなぁって凄く好き。
ボスが『勉強になる』と自ら下っ端の仕事請け負う姿勢も素敵。


全体的に好きな作品なんだけど、マットの浮気だけなんか色が違う気がして引っかかる…
あの和解の仕方。いや、絶対またやるだろと。そう勘ぐってしまう自分は汚れてるだろうか…
ベンとジュールスの絆の深まり、周囲の人との触れ合い、前向きに仕事に取り組む姿勢と、良いことは皆で祝福し合う会社の良環境、こう、胸がポカポカするような話の中で一つだけ魚の小骨のような、引っかかる要素。

まぁそれでも、安心して観れるオススメな1本です。
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