〝友達の友達は友達〟
友達の恋人を好きになったらあなたならどうしますか?
彼らが上手くいっていないとしたら?
なかなか現実的な物語でした。
大恋愛を夢見て王子様を待つ女と堅実(⁉︎)にどちらが良い男かと比べながら男を切らさない女。
そこに加わるふたりの男。
バカンスの陽気さに煽られて4人の恋が交差する。
この中の誰に近いか考えたけど私は誰でもないな。それでも何処かで見かけたことのある人たちなんですよね。ロメール作品は知り合いの話を聞いているような感覚にいつもなる。時に自分の話をされているような気になることもあるけど。
よくあるボタンのかけ違いで、疑ったり誤解したりすることもあるけど、そのちぐはぐが解けたら雲が晴れるように幸福に満ち溢れる。ラストシーン、よかったなぁ。
テーマがテーマだけにもっとドロッとしてもよさそうなのにとっても爽やか。途中の木々のカットがまたあったかいんですよね。
置いてきた思い出に肩を叩かれた気がした。きっと誰かを思い出す。
カルピスソーダーみたいに爽やかな物語は夏の終わりにピッタリかな。
❁余談❁
〝ロメールと女たち〟5作品を見終え、個人的に好きな順番は、「満月の夜>友だちの恋人>緑の光線>レネットとミラベル…>海辺のポリーヌ 」となりました。
どれも秀逸!人を捉えるのが的確なロメール。また少しずつ追いかけたい‼︎