桃子

ドラキュラZEROの桃子のレビュー・感想・評価

ドラキュラZERO(2014年製作の映画)
4.3
「ドラキュラ裏話」

前章譚とか初めて物語が大好物の私としては必見の映画だった。かのドラキュラは、いかにドラキュラとなったのか。設定を考えるだけでも楽しそうだ。実在の人物ヴラド・ドラキュラと、ブラム・ストーカー原作の小説「吸血鬼ドラキュラ」とを融合させて作られたようである。原題は「Doracula Untold」なので、前章譚というよりは裏話なのかもしれない。
トランシルヴァニアのワラキア公国にオスマントルコが攻めてきて、どうしようもない難題をふっかけられる。自分の軍隊の戦力にしたいから子供を1000人よこせ、さもないと国を滅ぼすぞ、と。こんな史実があったのかどうかはわからないけれど、あったかもしれないなあと思わせられてしまう。この時代の戦争といったら、たいていは皆殺しと相場は決まっている。ワラキアの君主ヴラドはいかにしてオスマン帝国を排除したのか。悪を持って悪を征する。この言葉がぴったりなストーリーだ。スカっとすること間違いなし!
初見は映画館である。大画面で見たのでそれなりの記憶はあったのだが、毎度のことでおおかたは忘れ去っていた。こんな場面あったっけ?の連続である。
ヴラドを演じているルーク・エヴァンスは私好みではないが、かなりのイケメンさんである。コスプレがほんとによく似合う。この方は、俳優活動を始めて早々に自分がゲイであることをカミングアウトしているそうな。今の世の中、ゲイだからと苛められることも少なくなったのだろう。よきよき。
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