このレビューはネタバレを含みます
ヴラド・ツェペシュがドラキュラに至るまでの話
話があっさりしすぎて予想通りの展開以上のことは起こらないけど、それが逆に安心ではある。まあ実際3日しかないし余計なことしてられないかも
あとこういう作品だと「吸血鬼?ただの伝説だよ!ウワーッ」みたいなのが主流な中、かなり昔の話だからか意外とみんな吸血鬼の存在受け入れるの早い 当時は普通にいると思われていたのでしょうが、それもあっさり展開に拍車をかけている
もう少し「血の渇望」について掘り下げてもよかったのでは?とは思った。なんか普通に頑張れそうだったので……そのへんはインタビューウィズヴァンパイアのほうがまだ描写していたような気がする
ストーリーとしては基本的に家族愛を徹底していて泣けるのですが、ヴラドがお妃様である奥さんの子煩悩な要求に振り回されてなりゆきで魔物になったとしか思えないため、奥さんに対して微妙な気持ちになる
家族間では納得しているにしても、これで生命を脅かされる民衆はかなり大変だったろうな
民衆のためといいながら彼は家族のためにしか動いていないので、息子を救うために死にかけの民衆もほとんど魔物にして最終的に灰にしてしまったし 民衆かわいそう
お妃様の現世(来世?)が「ミナ」なのがブラム版ドラキュラとのつながりを感じさせる
シリーズもの予定だったとは知らなかったです、たぶん続けてたら面白くなかった気がするので、これが最適解かもしれない