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エクソダス:神と王のhiro23のネタバレレビュー・内容・結末

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

無駄なシーンはズバッとカットして、必要な所をじっくりと撮っているという印象が強い。
モーゼの生涯を丁寧に描くと、無駄を省いてもこのボリュームになってしまうんでしょう。

私は恥ずかしながら、モーゼというと『海を割って討手から逃げ切った人』ぐらいの知識しかありませんでした。
あまりにもドラマチックな展開に、色々と脚色して盛り上がるようにしてるんだろうなぁ、と思ってたんですけど…
なんと!ほぼ聖書にある通りなんですね。
すげぇ人だモーゼ。
(実在しなかった説もあるらしく、詳しい事はわかりませんが)

中盤以降は『十の災い』が中心になってきますが、これをモーゼが起こした奇跡とせずに、天災で起こりえる範囲で描いているのがおもしろいですね。
しかし、最後の災いの辺りから、ん?
知識が無いとなんだかよくわからない。
(ちなみに最後の災いは『長子を皆殺しにする』で、鴨居に羊の血を塗っている家の子は免れたそうです。)

十戒を岩に掘っているのも、知らなければ何をやっているかもわかりませんし、
最後にモーゼが急に老けたのは、奴隷を解放した後、40年もの間故郷を探し求めて荒野をさまよったからのようです。

ある程度の知識があった方が楽しめる映画だったんでしょう。

リドリー・スコット監督の歴史物という事で、『グラディエーター』並の物を期待してしまうとかわいそうですが、私的には壮大な映像美を含め、充分に満足できる内容でした。
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