「君は朝、最初に何を考える?」
「今日はどんな楽しい事があるかなって事」
「Before I Go to Sleep(私が眠りにつく前に)」というSJ・ワトソンのベストセラーをローワン・ジョフィ監督が映画化。
リドリー・スコット製作総指揮。サスペンス・スリラー。
夜眠ると朝、記憶がリセットされてしまうクリスティーン(ニコール・キッドマン)。
毎朝自分がどこに居るのかもわからず、戸惑いながらの目覚め。
事故の後遺症による記憶障害だと、夫のベン(コリン・ファース)に説明される。
記憶の治療で医師ナッシュ(マーク・ストロング)と車で会い、カメラで自身の話を記録する様勧められる。
10年前の負傷。高校の化学教師である夫の嘘。。新聞の記事で知る真実。自分の過去の行動を辿り、真実を知るほど、フラッシュバックする記憶。
クリスティーンのトラウマ回想シーンの描写が凄まじく眼に焼き付いてきます。
それに対して、ニコール・キッドマンの肌が綺麗、透明感が眩しい位。記憶がない儚さを抱えた薄幸な女性だけど、美しさに見惚れてしまいました。
毎朝、記憶がないから、夫の言う事も信じられず家の中で怯えて暮らす日々。夫は何故か冷たくて。。治療してくれてる医師も優しいけど怪しいし、誰を信じて良いのかわからない状況。。怖すぎました。
最愛の子供アダムを育てた記憶が無くなっているなんて。。辛すぎます。
家族なのに夫との空気感がとにかくおかしい。その違和感は後で納得。。
後半で一気に状況がわかるのですが、それまでは観ていてもひたすらモヤモヤ。視聴者も記憶が無いという恐怖感を味わえます。
92分なので観やすく、ホラー迄はいきませんが、謎めいた怖さが感じられる作品です。
たまにフラッシュバックする恐怖映像や血だらけの暴力シーンもありますのでご注意下さい。
ラストはガラッと変わって感動的でした。これは予想つかなかったです。