ジャケットのこの顔。つい気になって観てしまった。作品中もずっとこの顔。
中盤ぐらいまでは特に変わったことは起きず説明のみ。なのに不思議と全く退屈しない。
時折、突然フラッシュバックが起きるので、文字通り一瞬たりとも目が離せない。それを見逃すとこの映画を楽しめない。
ほとんどは俳優三人のみで話が進み、犯人は夫か医者か、という推理をしながら観ることになる。しかし後半は新しい事実が判明し、何度もどんでん返しが起こり、推理できるような話ではない。
ヒロインはいくら真実に近付いても、寝たら記憶が消えるという圧倒的不利な状況。最後の最後まで、どちらに転ぶのかハラハラする。
クレアに会ったとき、そして入院したときは、画面がすっかり明るくなり、ヒロインの安心感が伝わってくる。
ラストは思わず感動。
キッドマンの演技は鉄板。特に常軌を逸するような、危機的・悲劇的状況で本領を発揮するように思う。思えば先般の『聖なる鹿殺し』も凄い状況だった。
