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ある犯罪の物語のNekiのレビュー・感想・評価

ある犯罪の物語(1901年製作の映画)
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1901年にフェルディナン・ゼッカがパテ社で製作した映画。
その頃のゼッカは一日に一本作っていたらしいので背景などはおざなりながら、死刑を宣告された主人公の過去の回想を表すために映画内で映像を映すという発想が使用されているのには驚く。回想映像ではしっかりシーンの切り替えも行われており、現在の映画らしい表現に至る萌芽を感じる。ハリウッドでもまだ映画製作が行われていない時代、豪華なセットもなかった本当に初期の映画。

リュミエール兄弟が喜劇、メリエスが奇術を使用した映画を撮っていたのに対し、ゼッカは犯罪映画を撮っている。その後ハリウッドの隆盛に飲み込まれてしまうのかもしれないが、このころのフランスは最初の映画大国と呼べると思う。
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