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フィリップ・プティ
描かれているのは、ワールドトレードセンターを綱渡りするために彼が辿ってきた道のりと、法と自由と…。
フランスで大道芸をしているフィリップの日常だったり、アニーとの出会いだったり…それらがコミカルに軽快に3Dで浮き上がってきた!音楽と色合い素敵。
「共犯者」と表現される、フィリップの仲間たち。それはいつも偶然だが、必然のよう。
そして最後、いよいよのフィリップ綱渡り本番の日のシーンは、いつの間にか冷や汗。手に冷や汗。なんだかピアノのコンクールの前の緊張感と精神統一にそっくり。と思った。フィリップのパフォーマンスは、狂気じみたものを感じるときもあるけれど、それこそが彼の長年の想いを表してた。ランナーズハイのような、彼の彼らしい姿が、あの綱渡りをしている瞬間なのだろう。人を巻き込むその力の強さも同時に感じる
彼は、綱の上でなにを見たのか?