Lewis

ザ・ウォークのLewisのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
3.7
手に足に汗握る。ワクワクする展開。

この空を歩く壮大な綱渡り、今はなきワールドトレードセンターを舞台にしているからこそ映画化に意味が付加される。
ラストは一筋の涙が流れてしまった。

犯罪芸術。彼はアーティストであり、脅迫や要求もないし、通したいのは自分の求める美しさだけ。成し遂げたい芸術が、結果的に非合法で犯罪になってしまう。

それでも、彼のセリフの中で「クーデター」と発することが多かったのは…?

命懸け
犯罪
クーデター
ワールドトレードセンタービル

キーワードが重なるけれど、非なるもの。
芸術で国へ一矢報いる彼に。製作者側の、テロへの抵抗の意を、彼の行動やセリフに混ぜて、発信しているように感じてしまう。

あれから16年。ニューヨークには就任を数週間後に控えたトランプ氏がいる。ハリウッドで作り直されたCGのビルは圧倒的で美しかった。理想は映画でしかみれないのだろうか。などと考えながらぼーっとみた今年初映画でした。

“ワイヤーに、ビルに、ニューヨークに敬意を”
悲しいかな唯一「永遠」となりうるものは芸術だけ。
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