にっしゃん

レヴェナント:蘇えりし者のにっしゃんのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.4
ディカプリオがマックス・ロカタンスキーになってトム・ハーディーを追い詰める映画です。

美しい風景と人物の超どアップが一つの画面に収まっていて、それを最大限に感じられる視聴環境、IMAX 2Dで見ることが出来て幸せ。

化け物じみた生命力で追いかけてくるグラスの肉体と精神にツッコミつつもとにかく恐怖。ずる賢く我が身が一番大事なフィッツに感情移入してしまうのでほとんどホラー的な感覚だった。

フィッツの言い分もわからなくない、となるだけの理由を並べるバランス感覚が絶妙だと思う。
最初に襲撃される(ここも方向感覚を狂わされるカオスな戦闘シーンで最高)きっかけもグラスだし、グラスは実際取り引きについて了承していたし、あの絶望的な環境では理性的な判断をしているように見えるところ。

ディカプリオが凄いのはもちろんなんだけど、トム・ハーディーがめっちゃ良い。最高。

最後のこちらに何かを訴えかけるような眼差しが忘れられない。
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