あず

レヴェナント:蘇えりし者のあずのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
5.0
BDでもう一度鑑賞&メイキング映像まで観て満を持してのレビュー。やっぱり『怒り』よりこちらが現時点2016年No.1作品。

イニャリトゥ×ルベツキのコンビが創り上げる圧倒的な映像。157分あって長いって感想をよくきくけどこの映像だったら5時間でも6時間でも退屈せずに観てられる気がする。
マジックアワーだからこそできる独特の明るさ。アップの顔から後ろの景色にまでピントがあっている撮影方法。息で曇るレンズ。全てが最高。


レオ様はここまでしないとオスカー捕れないのか(笑)
それだけ圧倒的な実力が認められててここまでやらないとびっくりしてもらえないんだろうね
同業者に嫌われてるとか言われてたけど授賞式で他のノミネート俳優がすごい拍手してるの見て確信した。

あと環境保護論者のレオさまだからこそ自然をここまで美しく写す作品になったのかな


トムハーディもドーナルグリーンソンもいいけどウィルポールター良かったね。『なんちゃって家族』の童貞くんから見事に成長してる。
このキャラクターを通して映画を観る『プライベートライアン』のアパム的な立ち位置かな。


全体的なストーリーとしてはこちらも自分の大好きな『グラディエーター』的な復讐の話。
復讐に固執してそれを果たしても結局満たされない虚しさの描かれ方が美しい。


メイキングも良かったけど極限状態での撮影、予定通り行かなくて延びる撮影スケジュール、スタッフとの対立。主演俳優のやる気以外『地獄の黙示録』的要素が凄く多いので『ハートオブダークネス』みたいなドキュメンタリー映画作って欲しい。
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