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ようこそ、アムステルダム国立美術館へのodyssのレビュー・感想・評価

1.5
【面白くない】

うーん・・・・。全然面白くなかった。館長の顔ばっかり出てきて、美人館長とかならともかく(笑)、中年男にはさして趣味のない私には退屈でした。

これに限らないんですが、ヨーロッパのドキュメンタリー映画の作り方に疑問を感じます。当事者がどう言っているか聞いただけでは作品にならない。事の本質がどこにあるのかは、第三者が様々なデータをもとに検証していく中で明らかになるわけで、その中で当事者の言い分が使われるならともかく、当事者の言い分だけではまともなドキュメンタリーになるわけがないのです。あらかじめこの問題をよく知っている人だとか、アムステルダム美術館に詳しい人だとかなら別ですがね。でもそれならこんな映画を敢えて作る必要もないのだし。

まあ、強いて長所を挙げるなら、日本の政治がスッキリしないのは必ずしも日本の政治家が無能なためだけではなく、民主主義ってのはそういうものなんだなということが分かることでしょうか。「みんなの意見を聞いて」いると、こういう結果にしかならない。政治は時として(常時ではありませんよ)独裁的にやらないとまとまりがつかないのです。
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