よしおスタンダード

木屋町DARUMAのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

木屋町DARUMA(2015年製作の映画)
3.5
No.3363

『メイキングを見ると、武田梨奈さんのSOSが聞こえてきて胸が苦しくなる』

『イキった監督がイキった映画作るために、女優の尊厳をズタズタにした映画』

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※DVDの特典映像見たら、こんな映画、評価しちゃダメだってわかっちゃって甚だ残念・・・。

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これまで、今のところ、この作品が世間で物議を醸すようなことにはなっていない。少なくともそういうニュースや記事を、私は見聞きしていない。

しかし、監督と演者の一人(木下ほうか氏)がセクハラ等で告発されたことによって、今までこの2人に興味のなかった人が、彼らの作品を見て、

その流れでこの映画にたどりついたとする。

そしてびっくりする。

「なんだこれは!! 障がい者を馬鹿にしてるのか!!」

「女性を性的に虐待するな!!!」

ってことになりかねない。

しかし、それで割を食うのは、遠藤憲一さんはじめ俳優陣である。

作品の内容が気に食わなくて炎上させたり、この場合だったら、可能性があるとすれば、障がい者団体やフェミニストたちが声を上げたりするようなことは、

別に自由だからやればいいと思う。

しかし、間違っちゃいないのは、役者に非はないってこと。

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遠藤さんと三浦誠己さんのお芝居がほんと素晴らしい。

極道になるまでに背負ってきた人生の重みが、佇まいに表れている。

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だけど、それ以外の芝居が・・・Vシネの延長。

そもそも、遠藤さんの敵役に、木村祐一さんって、釣り合ってないやん・・・。

僕にはまったく極道の人に見えない。ただ柄の悪い関西のおっちゃんって感じ。

木下さんは、例の告発騒動がなければ、ほんと胸糞の悪い役でいいスパイスになってたのになぁ・・・。

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あと、メイキング見ると、改めて榊・木下両氏のヤバさが際立っている。

榊監督、武田さんのことを「ブサイク武田」って平気で言ってる。

武田さんも「現場では監督から名前を呼ばれたことがなかった。ブスと呼ばれてた。現場がとにかく怖かった」とプレミア試写で発言してる。

これ、ほんとに言ってるからね!!

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別の舞台挨拶でも、

榊監督「現場の中では役名で呼ばずに、(俳優を)蔑むことで何かが出ればいいなぁと勝手に当時は思っていた」

・・・で、武田さんをブス呼ばわり????

俳優を蔑むと、何が出るの??????????

演技の神様かなんかが降りてくるの??????????

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木下氏にいたっては、ここに書く気すら失せるほど、武田さんと何かあったんじゃないかとすら思わせるような、相当ヤバい発言してる。

元々二人とも人間性、クズなんだな。

だって、言わなくていいことを、わざわざ、客前で、カメラも回ってる前で言ってるんだもん。

自分らの発言が世間からどう捉えられるかなんて、なーーんにも考えてない。

もうね、武田さんが、あとで監督たちから怒られることを覚悟した上で、舞台上であえて告発してるようにしか見えないんですよ。

SOSを出してるんです。

でも、当時はほとんど問題視されてない。

今やっと、これはアウトだと、言っていい空気が流れてきた。

ここに書いたの、一例で、まだまだヤバい発言が特典に収められてる。

まるで心ある人が、この円盤作るときに、わざとヤバい発言を収録しといて証拠にしておこう、せめて武田さんをそういう形で守ろう、

としているかのように・・・。

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クズ人間が映画作ると、その時は無傷でも、絶対のちのちエライことになって、めっちゃ周りに迷惑かけることになるから、

クズ人間は映画撮るの、やめた方がいいよ。