父と娘なのか歳の離れたカップルなのか曖昧で不思議な関係の男と少女のロードムービー。何かしら大林宣彦的な匂いもした。
たしかに後半からのエキセントリックな展開がいちばんおもしろいが、それも前半の何気ない日常の積み重ねがあったからこそ。部屋で停電するくだりも、後半への布石だったのかもしれない。撮り方がところどころテレビドラマぽくて味気なかったけど、バス車内シーンでスクリーン・プロセスを多用するあたり、またゴダールを匂わせるワンフレーズの掛け合いなどからシネフィル魂も感じられた。デイリーヤマザキ行っても、店員おらへんくだりは日本全国民がおもうあるあるで、よくぞ映像化してくれたとおもう。