最初は意に沿わぬ仕事でもいつしかそれは誰かのためになり、知らず知らずのうちに感謝される。
富や名声ではないひとつの人生のあり方。アメリカン・ドリームとして数えるなら、米国社会も健全だ。それも答えのひとつ。
(米国は50年代に世界の4分の一のGDPを占めるという絶頂期を迎えていた。アメリカン・ドリームの真骨頂の時代だ。その後、下降気味の流れがあり、レノンが殺された頃は暗い時代だった。そんな時期にはどうしても、金や物欲にまみれた人生観ではなく、大人の精神性が求められていたのかもしれない。本作もそんな流れとしてみると興味深い)
ソプラノの美しい生徒が最後に出て来ないか期待していたが、さすがにそれは無かった。妻との関係がここに来て、ヒビが改めて入りかねないからね。笑。