ルサチマ

我が胸に凶器ありのルサチマのレビュー・感想・評価

我が胸に凶器あり(1996年製作の映画)
4.7
青山真治の一周忌として再見してみたが、冒頭からずっと面白すぎて、青山真治の職人的な活劇の素質と、その後文学的な方向へ舵を切る作家気質の調和が堪能できる。とんでもないクロスカッティングによる並行モンタージュがなされていく前半から、ラストには『ゴダールのリア王』と『勝手に逃げろ/人生』みたいな白馬とそれをどこからか見つめる者たちの眼差しのモンタージュへと結ばれていく。殺し屋役の菅田俊が最高。
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