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人生劇場 新・飛車角のmhのレビュー・感想・評価

人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)
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原作から人物と舞台を借りてきたフィクション回。
侠客が戦地(ラバウル)から帰ってきたら任侠道が無くなっていた。終戦直後のどさくさの中で、着流しの鶴田浩二が日本を流れ行くみたいな話。
最初男の話と思わせて男女の恋愛話に帰結するのは、一作目「人生劇場 飛車角」と真逆の構造。
笠原和夫の見事な脚本と、沢村忠の美的感覚と、鶴田浩二の熱演(めずらしい!)でかなり面白い。
ローションぬるぬる殺陣は初めて見た。あと、海が荒れすぎw
戦後すぐの港町の風景、木炭車のオート三輪、ストリップの旅興行、古い芝居小屋など、あまりお目にかかれないシーン・プロットが多くて目が楽しい。
途中、道が悪くて揺れるオート三輪の荷台を、揺れないカメラが捉えてるカットがあるんだけど、どうやって撮影したのだろう。クレーン?
鶴田浩二が主演の人生劇場はこれで完結。
いいシリーズでした!
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