怒髪猫なんじゃった

隠し剣 鬼の爪の怒髪猫なんじゃったのレビュー・感想・評価

隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)
3.9
原作は読んだ事のある藤沢周平の同名小説の🎬化です・・そして何度目かの再鑑賞です。


時は幕末・・東北地方の小藩海坂藩の下級武士が藩命によりかつての道場仲間を殺害するストーリーなんだが・・その道場仲間は江戸藩邸で謀反を起こし国許に罪人として送られてきていた。


真の武士のあるべき姿を永瀬正敏が好演している。

その武士の家の奉公人を松たか子、武士の母を倍賞千恵子、義理の弟を吉岡秀隆、国家老を緒形拳、その他小澤征悦、田中泯、小林稔侍と錚々たるキャスト陣が脇を堅める。

監督は前作『たそがれ清兵衛』に続き山田洋次である。


最後の最後で武家社会の理不尽さを晴らすように秘術『隠し剣鬼の爪』を使う主人公に心から救われるような気がする。

貧しくても明るく真実を曲げない力強い下級武士の生き様に胸が熱くなる感動の藤沢作品でした。