ももさく

隠し剣 鬼の爪のももさくのレビュー・感想・評価

隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)
2.7
川にて江戸に向かう男を見送る人達…その中に片桐宗蔵と島田左門がいた。

片桐宗蔵は母、妹、女中と暮らしていた。



片桐宗蔵(永瀬正敏)東北の小藩である海坂藩の平侍。きえを大切に想っている。

きえ(松たか子)片桐吟が亡くなり嫁に出て、その家に尽くしたが寝込み、その後も酷い仕打ちを受けた。

島田左門(吉岡秀隆)片桐宗蔵と友人。

島田志乃(田畑智子)片桐宗蔵の妹で島田左門の嫁となる。

片桐吟(倍賞千恵子)片桐宗蔵の母。きえに礼儀作法を3年半教えた。

狭間弥市郎(小澤征悦)片桐宗蔵と親しい。宗蔵と同じく藩の剣術指南役・戸田寛斎の門下生だった。

狭間桂(高島礼子)弥市郎の妻。

片桐勘兵衛(田中邦衛)片桐吟(倍賞千恵子)医師(笹野高史)戸田寛斎(田中泯)島田門左衛門(綾田俊樹)大目付・甲田(小林稔侍)家老・堀将監(緒形拳)直太(神戸浩)伊勢屋のおかみ(光本幸子)教官(松田洋治)矢崎(赤塚真人)奥戸(香川耕二)数馬(近藤公園)長谷川(北山雅康)広田(小市慢太郎)粂(山村嵯都子)ぶん(斉藤奈々)須藤(笠井一彦)番小屋の小者(佐藤亮太)長吉(前田淳)かね(水野貴以)他。

「男が見舞さ来るなんて、そげな話し聞いた事もありましね」

「仲間を密告するなんて事は侍のすべき事ではありますねぇ」

あまり興味のあるタイプの映画では無いけど人にすすめられたってのとレビュー評価も高めだったので鑑賞してみました。

山田洋次監督作品だと「小さいおうち」や「家族はつらいよ」シリーズは見ましたが好きな部分と嫌な部分がありで、こちらもそんな感じでしたね。

最近「まんが道 青春編」を見て出てた松田洋治がここにも出てた!(侍への指導係役で)俳優としては全然知りませんでしたが声優としては好きな方でいい声ですよねぇ。もののけ姫で叫ぶサーン!ってのとか最高!。

がんす、手と足一緒に出ちゃう、海、腹を切った、牢獄も印象的。

松たか子演じるきえが言う、恥ずかしっとか嬉しっとか、ちょっとした事でとっても女性らしさを感じる。

「旦那はんの言いつけがんすか?それは」

時代だけどさ、嫁いだ人を奪い返したけど、それはふしだらな関係では無いのは事実で…でも見てる側からしたらじれったーい!。良くある感じで想いあってるのに本音は言えない身分の差もあり。

パワハラとセクハラしかない時代で、それが普通なんだもんなぁ。見ててイライラする。やるだけやって騙すなんてかなりキモイ権力者だ。性欲クソジジイにしか見えん。

え?え?そんな事出来るの?そんな技あり得る?って思うんですけど、カッコいい〜!とも思う。永瀬正敏演じる片桐宗蔵の性格がとても良いなぁと思いましたねぇ。侍なのに偉ぶってなくて自分より人の為に動き、上の人間にも恐れず言う事は言い成敗し本当は強く、そして優しいんだなぁと感じた。

人切ったりする映画かなぁ怖いシーンもあるんかなぁなんて、ちょっとドキドキしながら見てたんですけど、これって結局は恋愛映画だったって事?。

辛い事、悲しい事もあってどうなっちゃうの?って半ばまでは思うけど最後まで見れば心がホッコリ気持ちよく見終われる作品でした。

    「なんぼ難しいことはねぇ」