ひゅうどんこ

隠し剣 鬼の爪のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)
3.8
 藤沢周平ばかり好んで読んでた時期に、映画の評判が良かったのを思い出して図書館の視聴覚資料を探し歩いた1本でした。

 原作お馴染みの架空小藩、海坂藩が舞台になっていることが、重要なバックグラウンドです。そこでは、楽ではない日々を必死に生きている朴訥な姿は武士も市井の民も皆同じであり、永瀬正敏演じる主人公も然り。
でも、二種類の悪者も登場します。本当の悪と、悪と決めつけられた者。この辺りの展開も藤沢作品に多い気がしますね。
 
 タイトル見て「なんじゃそりゃ?」と思う方もいるでしょう。実際私も原作読む前には「ダッサ、、」と思いましたもの。ただ、鑑賞すればなるほどと成ります。食わず嫌い、損してることが意外に多い、、かもね。