藤沢周平原作、山田洋次監督のコンビによる時代劇ヒューマンドラマ。
時代は江戸末期で、剣から鉄砲や大砲といった西洋戦術への転換期。
庄内海坂藩の下級藩士である片桐宗蔵は、妹が親友に嫁ぎ、女中のきえも商家の嫁に行ったため、寂しい日々を過ごしていた。
久しぶりにきえと会うが、姑に冷たくされて、しばらくして病に倒れる。
片桐はきえを引き取り看病するとともに離縁させ、親元に返す。
その後、藩命で、旧友の剣客の藩士を打ち取ることを命じられる。
果たして片桐の運命はいかに......
「それは旦那はんのご命令でがんすか？」
武士としての生き方、人としての生き方を描いています。
派手ではありませんが、しみじみと引き込まれる作品です。
