しりたん

アナベル 死霊館の人形のしりたんのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)
3.5
原題:Annabelle


今も実在する史上もっとも呪われた人形として知られる”アナベル”と
名が付いてる人形がどのように誕生したか?の話。しかし実話ではない。
プログラムを読んでいる限り、今作で観れる内容は全く関係ないような・・・。
制作には『インシディアス』のジェイムズ・ワンが係っているので気になり鑑賞。

冒頭はアナベル人形を所持してしまった人のインタビューから始まり、
タイトルが出てくるのだが、タイトルの出方だけでゾクゾクさせら、
不安をかき立てられる。
毎回このような言葉を出していると自分で思ってしまうのですが、
”さすがジェイムズ・ワン。見せ方が上手い!”これに尽きる。
今回も流血シーンはあまりないのですが、不意打ちでドキっと
させるのが良い!正直『死霊館』は今一だった。今作の方がゾクゾク感も
上がっていて良い感じでした。
幼年期アナベルがこっちをジっと見つめている中、ドアが閉まりだすが、
ドアが閉まりきるかどうかのギリギリぐらいに こっちに走ってくる。
ドアは閉まるかと思ったら、幼年期から突然ざんばら髪の成人
アナベルに切り替わって襲いかかってくる。これは心臓に悪かった・・・。
羊の悪魔も出現のしかたが予測不可能。これも恐ろしかったし、
話が進むほど人間が追い詰められてくる感じが伝わってくる。
映画館でみていると音響効果もあるのか?
拍車をかけて不安をかき立てられる。

主要キャストがしっくりきていて、キャストも良い。
古本屋の女性店員(?)がこれまた良い味でていてインパクトが強い。

今作の題名に『~死霊館の人形』と小さく副題がついている。
たしかに『死霊館』にもアナベルは登場したが、半ばオブジェクトの
一部的な感じだったような気がする・・・。
そこで今作の『アナベル』と『死霊館』を結ぶのが、心霊学者のウォーレン夫妻。
今作でからみがあるのだが、会話でウォーレン夫妻の名前が
出るだけで終わってしまった。実現が難しいのは分かるが、
これでウォーレン夫妻がキャストそのままで、悪魔祓いしに登場しだしたら
私は今作を絶賛していただろう。非常に残念。

副題がちょいと気になりましたが、わざわざ『死霊館の人形』なんて
キーワードを付けなくてもいいのでは?
十分人形でインパクトがあり、興味もって映画の詳細観てみたら
『死霊館』にも登場していた人形の話なのか~。っとなるわけであり、
『死霊館』知らなくてもホラー映画好きな人は最近ホラー映画公開され
ないから珍しく思い、鑑賞しにくるのではなかろうか?
その証拠に映画館には男4~5人で怖い物見たさで来たと思われる
十代中盤も見かけた。この少年達は怖がっていたが、
上映中「怖ぇ~怖ぇ~」っと2~3列前にいた自分の耳に入ってくる
ぐらいに会話をしていたのが気になったが・・・。
まあ映画本編には私は満足したが、最近の邦題は適当な人材が
適当に付けているのではなかろうか?
そんな気がしてならない・・・。


新宿ピカデリーで鑑賞しましたが、劇場入場口エスカレーターの脇にアナベルの人形が置いてありました。劇中使われた物ではなく、オリジナルで作られたものではありますが、出来が良かった。さらに、日本のホラー漫画界で有名な犬木加奈子さん、御茶漬海苔さんのアナベルイラストが展示されていた。
このように作られていると盛り上がりますね。
・・・自分だけだろうか?w
しりたん

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