オーウェン

ニュースの真相のオーウェンのレビュー・感想・評価

ニュースの真相(2016年製作の映画)
3.5
2期目の再選を目指すブッシュの軍歴詐称疑惑が持ち上がる。
その情報を基に証言を取り付けたCBSの報道チームだが、速報性を重要視したため事実の確認をしないまま報じる。

もちろん報道は広がりを見せるが、即座に偽証であるとの指摘が。
ここからいかにして情報が真実だったのかを求めていく。

こういう報道ものはフィクションに出来ないので、事件の経緯が細かいほどより真実が浮かび上がる。

情報には必ず裏取りが必要であり、これによって真実の情報になる。
ここにこそ作品の重要性が込められており、報道した後の責任の転嫁はどうすればいいのかだ。

ケイト・ブランシェットが登場時から切れ者で間違いないと思わせる存在感。
一転後半追いつめられていく弱さなど、硬軟自在の見せ方。

ニュースは必ずしも真実でなければならないが、天秤にかけるのが正義となると一筋縄ではいかないものだ。
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