Nobukyouju

ニュースの真相のNobukyoujuのレビュー・感想・評価

ニュースの真相(2016年製作の映画)
4.2
まあ名作ですね。
ケイトブランシェットがこういった女性の理想像を作ってきましたがジェシカチャスティンがその流れを引き継いでる。
少しステレオタイプだがこの2人の立ち姿とエンタメ要素満載のドラマは出来栄えはいつも素晴らしい。
自分は徹底したフェミニストのつもりはなく、あくまで平等派だがこれら作品はとても面白いし、女性の理想像(タイプとかではなく)と思っている。

さて本作。
報道の真実についてだが本当にアメリカが懐も深く、またバラバラだとも思うのはまあ結局本件の報道は無理やり揉み消された訳だが、こうやってバキバキの実名なのに脚色付きのエンタメで特大ブーメランをすることが出来る訳だ。
でもってそれを暴露訴された側ものうのうと暮らしていけるのもアメリカだ。
日本はくだらない陰謀論だけはよく育つが結果的に何も始まらない。でもつまらない粛正は結構早く、僻み深い人種だとも思う。
これは大衆の意識の低さと共に中学生以後からの教育制度にも大いに関係があると思っている。
また人は失敗する生き物だと思ってるか、そういう哲学がもう無くなっているかの違いだ。

報道の真実に対しての傑作は多くあると思うが、思い出したのは、ドラマだがニュースルームというのが素晴らしかったのが非常に印象に残っている。

メアリーの仕事に対しての姿勢は大いに共感出来、また問題が本質に届かないことへの苛立ちは見てられないほどで、これがある程度大袈裟だとしてもこの業界にいる人たちって何なの?って思いますよね。
やる気のある人たちからやる気を奪って何の為の生産活動なのか。またその企業の存続の為に税などが流れる仕組みは何なのか、マスコミだけでなく大企業の存在意義と価値に本当に目を向けなければならない。

外国人は頭の中は単純だと思うが(失礼!)よく自分で物を考え意見を持って他人を認める、ということは出来る人たちだと思っている。
この「目的どこ行った作業」をするのは圧倒的にアメリカと日本のビジネスシーンで行われていることだと感じており、日本はアメリカ式を真似た結果な訳だが、その中で全く声が上がらない、上げない日本とあげまくりだけは続けるアメリカ(インパクトは弱いのかもしれないが)の違いで結果危機的なのは日本と感じる。
人々の我慢強さでのみ成り立っていて、何かのキッカケで恐ろしいことになるような気もする。

常に話が映画の内容から逸れてしまいます。
このくらいにしておきます

傑作です。
Nobukyouju

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